2020年04月01日

つぶやき その172

≪ 先週に続きまぼろしの六歌仙の行方 ≫

先週は広島へ流れていったとされる石川雲蝶の2枚の欄間が見つかり盛り上がっていましたが、もう少しきちんと確認してから投稿すればよかったと後悔しきりです。私のおっちょこちょいがここでも発揮されてしまいました。

結果は残念ながら私が探している六歌仙ではありませんでした。
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広島の尾道、瀬戸内海に浮かぶ島の1つに、耕三寺博物館があります。
字の如く、大きな寺院の境内の中にこの博物館があります。時代的にも新しい寺院で実業家の方が母親を想って建立した建物らしいのですが、その一角に博物館があります。

そこに見せていただくために必要書類を提出したのですが、時間がかかるとの事だったので、それじゃこちらにある六歌仙の写真を先方に送れば、博物館の六歌仙を見る必要はないと思い、早速私が唯一持っているカラーの六歌仙の写真を送りました。

しばらくして担当の方からメールで回答を頂き、違うものだという事がわかりました。
六歌仙の構図は雲蝶だけが使っていたわけではなく、時代が前後したとしても有名な題材なので、多くの芸術家の作品も多々あったのだろうと思います。
馬車馬のように雲蝶以外の作品は目に入らず(笑)、六歌仙は雲蝶!!っていう概念があって、つまりは自分に都合よく考えていたって事ですかね(^^♪

名古屋周辺にあるという情報が最後でしたので、そこから広島に渡るまでに誰かの手によって、枕屏風に加工されて耕三寺博物館にご縁があったのだと確信してしまったのです。

直ぐに博物館から返信が来た事は嬉しい事なのですが、逆に言えば博物館で即行に回答できるほど違いがはっきりしていたという事にもなります。2枚で1セットになっていて左から小野小町、文屋康秀・・・と順番も同じ。雲蝶の六歌仙と順番も同じ! これですっかり確信してしまったわけです。

博物館の担当者の方の決定的の一言。
「こちらにある枕屏風の六歌仙は、彫り物のような彫刻ではなく絵です。」
絵と彫り物では全く違う。この一言で高かったテンションが一気に下がりまして、何ともハズカシイ限りです。

Facebookでも多くの方々が心配やら期待をして下さって、残念な結果でしたが多くの方々が関心を持っていてくれることが分かり、このまま放り投げてはいけないなと、実感しました。

今回の事は、もっと頑張って探せ!という雲蝶からの叱咤激励だと考え、改めて一から情報収集に努めたいと思った次第です。
今週は結果報告という事で、また来週

すい子
posted by 南魚沼雲蝶会 at 11:30 | Comment(0) | 会長のつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2020年03月25日

つぶやき その171

≪ まぼろしの六歌仙の行方  ≫

先回読売新聞全国版 よみほっとの掲載の話をさせていただきましたが、どれほど有難かったかというとこれほど(笑)です。

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別刷りの一面にこの迫力のある開山堂の写真。
「何が?」って思うかもしれませんが、美術や芸術に関してマニアックなファンが心底感動して訪ねてくれる寺院で、全国的に知名度がある訳でもない石川雲蝶の作品を、ほぼ一面にこれほどワイドな写真を掲載して頂いた事に対してです。

そして、所在不明になっているまぼろしの六歌仙の記事も先回の通りです。
記事が掲載されてまもなく、私宛に一通の手紙が届きました。手紙の主は数年前に私の雲蝶ツアーに参加された方。

私は1日のツアーの最後の15分、雲蝶の作品の中で唯一県外に流出している六歌仙の欄間の経緯と、ずっと長年その所在を探し求めている事を話し、参加者の皆さんに情報提供をお願いしています。

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その事を覚えていた手紙の主が、私がまだ六歌仙を探している事に驚いたと書かれていました。そして、ツアーから帰ってきても私の話が頭に残り気掛かりではあったと。新聞を読んで、居ても立ってもいられず手紙を書いたということでした。

私がツアーで六歌仙の話をした時にはこの方は、旅先で六歌仙を目にしていたんです。その事を私に一言伝えて帰ればよかったと、それが気掛かりだったという事でした。

ただ、その方が見た六歌仙は欄間ではなく、枕屏風だったそうで 「年寄りのオセッカイで、もし違っていたらごめんなさいね」と書き添えてありました。所在もきちんと覚えていて、広島の美術館で見たそうです。
名古屋周辺で情報が途切れていたので、そこからどうやって広島に行ったのかは想像することもできませんが、長い年月の間にその時の持ち主が欄間から枕屏風に加工したのかもしれません。

枕屏風というのは普通の屏風より背が低く、寝ている時に枕元に吹いてくる風をさえぎる為に枕元に置く衝立のようなものです。

早速その美術館に問い合わせ、事情を話してかつて展示した六歌仙はあるかと尋ねたら「ある」という回答でした。
2枚1セットになっている枕屏風で、小野小町を端に大友黒主、僧正遍照、もう1枚に残る3人を施した作品だという事です。順番までピッタリ!

それを聞いた時点ですでに、私の身体はここにあっても心はここにあらず!(笑)広島に行ってしまいました。

その展示品の写真を見たいと言いましたら、数多く収蔵している展示品は勝手に扱う事ができない為、どうしても必要であれば特別利用許可申請書を提出するように言われ、やっと書き上げて送った次第です。

来週にはその結果が投稿できればいいなと心待ちにしております。

ではまた来週

すい子
posted by 南魚沼雲蝶会 at 08:00 | Comment(0) | 会長のつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2020年03月18日

つぶやき その170

≪ やっと念願の石川雲蝶全国区デビューが叶いました ≫

3月15日 読売新聞日曜版「よみほっと」ニッポン探景に掲載されました。

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長い間、ずっと目標にしてきた雲蝶の全国区デビュー。この日やっと雲蝶を全国に紹介することができました。
赤城山西福寺開山堂の「道元禅師猛虎調伏之図」を天井に見ながら、副住職様が合掌している写真は最高のアングルですね。この写真が撮影された日はとても寒い日で、担当の記者の方は「寒いですね」の連発でした。

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撮影が終了してからの取材でしたが、短い時間の中で東京から来た記者の方に少しでも雲蝶を解かってもらいたくて最後は所在不明になっている「まぼろしの六歌仙」の話までしてしまいました。
掲載される前に取材に来た記者の方から連絡を頂き、「所在不明になっている六歌仙の話も追加で書いておきましたので・・・いい結果になるといいですね。」と。

国宝に匹敵する文化財でありながら知名度は低く、越後の一部にしかこの素晴らしさが浸透していなかったことは残念であった半面、彼の生誕200年の節目の年をきっかけにブレイクしたことは、私にとってこの人物を全国に知らしめるにはいい機会でした。

バスツアーは最高の宣伝効果でした。
今年は8年目を迎え、同じバスツアーが8年も続くのは鑑賞する対象が、どれほど魅力的なのかという事を物語っています。
暇つぶしに訪ねたのであれば15分あれば十分ですが、雲蝶に特化したマニアックなツアーですから参考資料を片手にメモを取るマニアも多いのです。

そのような方々は予定の1時間ではゆっくり鑑賞もできません。
後ろ髪をひかれる思いで後にするのですが、また翌年参加する方、そうでなければ、またすぐに参加申し込みをする方、そうした方々のおかげで8年も継続できているのだと感謝している次第です。

何度でも足を運運びたくなるような価値のある文化財は、そんなに多くあるものではないですが、越後のそれも全国一の豪雪と言われた魚沼の小さな集落の寺院に、これだけのものを作り置きした石川雲蝶という存在に現代人が興味を持つことは自然の事です。

160年程前に現在使われているような機械があった訳ではなく全てが手作業。当時はその職人の腕と道具だけが必要だったんです。そう思って作品を改めて観るとまさに「神業」です。

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その雲蝶の作品が読売新聞の大きな紙面を飾り、おそらく雲蝶は今、その紙面に載って北海道から九州の果てまでも飛び回っている事でしょう。
読売新聞に石川雲蝶を掲載してもらった上に、私の著書「私の恋した雲蝶さま・蘇る越後のミケランジェロ」の紹介もしていただきました。

「顔も知らない、時代も違う人への長い長いラブレター」と、表現してくれた「私の恋した雲蝶さま」は現代書館からの全国出版でした。
中島誠之助さんから帯を頂き、余りの嬉しさに「そんな有名な人から帯なんていただけるのですか?」と聞くと、出版社さんは一言「だって、あなたの名前じゃ売れないでしょ」・・・・確かにそのとおり(^^♪

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中島誠之助さんの名前を見て、手に取った人が多かったのだろうと今更思うのです。出版して6年になります。現在も書店で取り寄せる事ができますし、一昨年出版した二冊目の「石川雲蝶と魚沼の人々」と共に地元では六日町観光協会、湯沢町観光協会雪国館、池田記念美術館、バスツアーの車内でも販売しています。

雲蝶の作品の掲載に便乗し、どさくさに紛れて自身の著書のPRまでさせていただきました。
ではまた来週

すい子
posted by 南魚沼雲蝶会 at 08:55 | Comment(0) | 会長のつぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする